現象:1人のお客さんに、もう1人を指名してもらい、この2人に手伝ってもらいます。仮にA、B氏としましょう。 Aさんにトランプを渡し、よく切ったのち10枚数えてもらいます。空の封筒を取り出し改めてもらい、10枚を入れ、封をして封筒にA氏の名前を書きます。 B氏に10枚数えてもらい、この10枚の中から別のお客さんに2枚選んでもらいサインして、10枚の中に戻してもらい、もう1枚の空であることを改めた封筒に入れ、封をして、こちらにはB氏の名前を書きます。 2枚の封筒をそれぞれに持ってもらいます。 おまじないを掛け、A氏の封筒を開けてもらうと、中から8枚のカードが出てきます。 B氏の封筒から12枚出てきて、その中にサインされた2枚が含まれています。 選ばれた2枚だけが封筒間を移動したのです。
カードマジックの有名な現象の一つに “Card Flight (Cards Across)” というものがあります。
《お客さんが持っている10枚から指定した枚数が、別のお客さんの持っている10枚に見えない移動をする》というもの。
様々なヴァリエーションが発表されており、Tarbell Course in Magicに幾つか紹介されていますが、 Lesson51 p.178(日本版)に“Hen Fetch’s SURPASSO”という作品があります
現象は上述の通りで、原案よりかなり『不可能性』が高まっています。
ポイントは《封筒に入れられ封されること》《すり替えられぬよう、封をしたらすぐ封筒に客の名前が書かれること》《飛行するカードにもサインが書かれること》。
かなりマニアックなアプローチであり、深読みするお客さんを悩ませるパワーを持った作品です。
Revised というのは『改良版』という意味です。
どのポイントが改良か詳しく書くと種明かしになるのですが・・・ 《2枚の封筒に10枚を入れるとき、封筒が空であることを改められる》《2枚の封筒をすり替えた様子がない》
本当の不思議さを味わっていただくためには、じっくりと見ていて、状況をしっかり把握する必要がある奇術ではありますが、かなり強い印象が残るようです。
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