« 2015年8月の CULLの主な予定 | トップページ | 『お子様のお客様』 »

2015年8月26日 (水)

『テーマ』

先日、長年行っていました同好会も解散にいたり、中央のコンベンションに出かける機会も少ないので、自分で入手する情報だけが頼り、という、「田舎のご隠居」状態になっておりますが・・・

一人でやっていると、新しい情報も大切ですが、「テーマを決めての研究」ということも、大変ためになるものです。

1年ほど前から着手しているのが “Look-Like Impromptu Routine” (一見、即席に見えるマジック)です。    ショーやバーでお客様にお見せするマジックは、明らかに準備している完成したものばかりなわけで、見ている人もそれを承知しています。     それと対局に、例えば、オフで飲んでいる時にいきなりマジックをせがまれ行うシチュエーションがあります。そんなときは、見ている人も、何の準備もしていないことはわかっているので、成功すると効果が上がるのです。しかも、予想外に凄いことが起これば、それはショーで同じことをするのの何倍も強力になります。    これを『逆手に取る作戦』です。   これには、色々な方向からの策略を練ることができるので、研究課題は無数と言えるほどあり、取り組んでいて非常に楽しい!

別に、最近調査し始めたのは “Card through Handkerchief” (ハンカチを通り抜けるカード)です。これは、比較的古いマジックで、ハンカチで包んで端をまとめて持って振ると、客のカードが1枚だけすり抜けてくる、という現象です。 僕は、こういうテーマを見つけたときまず “Conjuring Archive Searchable Magic Book Contents” というサイトのお世話になります。 例えば、このマジックの名前を入れると、古典から10年ほど前までの文献で、この現象が解説されているものを探してくれます。ちなみに、今回やってみると25作品引っかかりました。これがわかれば、うちの蔵書から探してきます。今回蔵書になかったのは5冊だけで、殆どは原文が確認できます。また、最初に出てきた “New Era Card Tricks” は1897年の本で、持っていなかったのですが、古書なので、ネットから無料でPDFとしてダウンロード出来、入手して確認できました。 その他にも検索サイトはいくつかあり、普通にググると簡単に見つけられ、いくつかで検索すると、更に穴が埋められます。

色々な文献に当たると、そのマジックの進化の過程もわかり、世界中のマジシャンが色々な方向からチャレンジしていることに感銘も受け、更に今後の方向も見えてきます。

今回、この古典的でシンプルなマジックに着目したのは、ハンカチさえあれば準備なしでできることと、ハンカチを美しいシルクのものにすることで、演技のグレードが上がって見える、という理由です。 ハンカチが美しいことなど、マジックと関係ない、などと思う方もいらっしゃるでしょうし、お客から借りたハンカチの方がフェアだと考える方もいるでしょう。 しかし、マジックは超能力ではありません。面白い現象を披露するショーです。見栄えは大変重要です。その点、マジシャンの服装や佇まい同様、使用する道具もとても大切なファクターだと思うのです。 そこで、カードだけでなく美しいハンカチを登場させられるこのマジックに着目したわけです。 

しばらく、このマジックにハマることになります(笑)

|

« 2015年8月の CULLの主な予定 | トップページ | 『お子様のお客様』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2015年8月の CULLの主な予定 | トップページ | 『お子様のお客様』 »