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2016年2月26日 (金)

『これ、マジックでちょちょいと片付けて!』 話

この話は、マジシャンには共感されると思うのですが、お客様には違和感を持たれる可能性が高く、基本的に 「マジシャンCULLが、一般の人に向けて発信するブログ」 であるので、書くのを躊躇する部分はありますが・・・実際読者の多くはマジシャンのようなので書いちゃいます(笑)

マジシャンの皆さんはこんな経験があると思います。 例えば、そのマジシャンが医者もしている場合 「こんなにマジックできるのなら、病気もマジックで簡単に治して。」 これは、ほかの職業を持っていたとしても、似たようなことを言われるでしょう。  正直 「イラッ」 とします。なるべく頑張って顔に出さないようにしますが・・・・

なぜ、イラッとするのでしょう? まず、根本的に、言った人は 「マジックという芸能」 と「魔法」 を混同しています。 ピーター・フォークに 「この事件解決して」 と頼んでいるのです。 「個人的な依頼は、うちのカミさんに止められましてね・・・」 みたいにかわせればいいのですが。

勿論、言った人に深い理解があるわけでもなく、多くの場合 「ある種のジョーク」 のつもりらしいのです。 1ミクロンも面白くはありませんが。

職業絡みでなくとも、マジシャンと知られると、片付けや、手間の掛かる作業の現場に立ち会うと 「これ、マジックでちょちょいとやって」 なんてことは言われると思います。 魔法のように簡単に、みんなの手間をはぶいて見せて、という心持ちでしょうが、現実はマジシャンに押し付けてしまおうという、ある意味いじめの構図。

勿論、魔法じゃないので、マジックという手法でこれを解決しようとすれば、準備はいるし、普通にやるより時間も手間も掛かっちゃうわけです。 簡単にやってのけたように見えるための、膨大な努力がいるわけで。お客さんには見えませんが・・・ それをないがしろにされた発言であるところにも、反感を感じてるわけですね。マジシャンとしては・・・

そして、もし、本物の魔法が使えるとしても、事態は違います。すなわち、「魔法が、何の代価も必要とせず、気楽に達成できる」 と勘違いしているわけです。大体の魔法は、「よしわかった、この問題を解決しよう。お前の寿命の半分と引換にな。」 という感じのシステム。

どちらにしても、このような発言を聞くと 「言ってる人の図々しさに苛立ちを禁じ得なくなる」 わけです。

でも、エンターテイナーなので、こんなことを言ってくる人も、マジックに興味を持ってくれたからこそ絡んでくるわけで、いい感じにあしらうべきですよね。「あしらう」って言っちゃってますが(笑)

『魔法で簡単に病気治してくれ』  『いいですよ。でも、保険効かないのでかなりお金も掛かるし、魔法でやる方が、かなり痛いですよー』 みたいに答えてましたが、これは、いけないですよね。苛立ってることが滲み出てる(笑)

『あはは。 魔法がもし使えたら・・いいよね~。』 みたいにかわす方法もありますが、中には、魔法見せられた、と思ってたり、夢を壊さないで、と感じてる人もいるので、現実に引き戻すのもあんまりよくない(^_^;)

『じゃ、その件は別室で』 と女性客には言ってますが、バーや飲みの場だから許される話。 そして、こういうこと言ってくる人の大半は男性客。

『いいですよ! では、次のものを準備して下さい。 頭が2つ、しっぽが3本のトカゲのミイラと、夜になると光りだすお酒、そして、ピンク色の隕石。』 かぐや姫のやりくちです。いつでも、スラスラっと返答できるように練習しておくといいかも知れません。 難儀なことを言われたら、いつもこの答えで返すと、それはそれである種の「ランニングギャグ」が成立するかも知れません。  練習しとこっと(笑)

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