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2016年3月31日 (木)

“ Ink'A'Change ”

私は、基本的に 「他のマジシャンがやっていない奇術を演じたい」 という気持ちが強いので、素敵なマジックを見つけたら、独り占めにしたくて、紹介はしない、というケチな根性の持ち主なのですが・・・この新しい奇術は、あまりにも素晴らしいので、紹介します。

Balcony Productions “ Ink'A'Change” by Victor Sanz

https://www.youtube.com/watch?v=v6pcNPpk3fU

古典的な、よく知られた “Out to Lunch” という名刺の奇術があります。 これは、・・・ 名刺の束が帯ゴムで束ねてあり、一番下の名刺の裏にお客さんにサインしたもらいます。そして、束からそれを抜き出して、しばらくすると何も書かれていなかった部分にメッセージが現れます。この状態で、名刺の束も含め、全てお客さんに手渡して、怪しいところがないことを示すことができます。

この奇術は、とても応用範囲が広く、今でも有効な手段です。 しかし、やはり古臭い奇術であることは否めません。最初に束をゴムでまとめてある時点で若干の違和感が。そして、変化前に裏向きに置いておくこともなんだか怪しいです。

さて、“Ink'A'Change”。 この作品は、Out to Lunchを飛躍的に進歩させたものなのです。色々なことに使えますが、基本的な現象を説明します。

まず、1枚カードを自由に(!)選んでもらいデックに返してもらいます。 名刺の束を出しますが、ゴムで止められておらず(!)、単にばらばらの状態でケースから出されます。最初に両手の間に広げて表裏見せられます。そして、1枚の裏に、ペンで長方形を書きます。 これを客に手渡し怪しいところがないことを確認の上(!)、サインをしてもらいます。 名刺の束の上に戻し、術者もサインを書き、さっき書いた長方形の中に、カードの名を書き込みます。 書き込んだ字が見やすいように、束を上下入れ替え、手のひらの上にフェアな状態で乗せて見せますが、カードが違っています。 ここで束を少し振ると、なんのカバーもせずに(!)、長方形の中に書かれたカードの名が、正しいものに変わります。 そのまま、その名刺は渡せますし(!)、名刺の束の表裏も見せることができます。

利点は(!)マークを付けた部分ですね。 実にフェアで、視覚効果は抜群です。普通、そうなると、その裏に色々な難点が隠れていることが多いわけですが、この作品、なんと、比較的簡単で、ある種のメカを自作する必要がありますが、その作成も容易で、メカにありがちな「誤作動」も少ない。 現象は飛躍的な進歩を遂げているのに、難易度はそれほど上がっておらず、角度にも強いので、実用性も極めて高いのです。

このDVDには、色々な応用が紹介されており、例えば、名刺にコインの絵を書き、手で覆うと実物になるなど、驚異的なことができます。

Out to Lunchは長年、マジシャンに愛用されてきた原理で、演出も沢山ありますが、このような技術革新が起こる日が来るとは思っていませんでした。 オススメです!!

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