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2016年11月16日 (水)

マジシャンのためのハンド・ネイルケア 1

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ハンドケアをしてても

 

良いのですか?

 

マジシャン、特にクロースアップ・マジシャンにとって、指腹の皮膚のコンディションは死活問題です。 勿論、年齢とともに皮脂・汗の分泌が低下し、普通のカードのディールですら、舐めないと容易でなくなります。それに関して抗うことは出来ず、若い頃使用していた技法が少しずつ使えなくなってくるものです。とは言え、少しでも良い状態のキープを目指して、ケアをすべきですし、技術的な面だけではなく、手が荒れているだけで、見栄えは悪く、不潔感があるので、ショーマンシップ的に問題でもあります。そして、ネイルケアに関しても同様のことが言えます。

 

私はマジシャンでもあり、普段からハンドケアに心がけ、皮膚科の開業医として、長年多くの手のトラブルを診て治してきた経験がありますので、双方の立場からこの件を述べることが出来る稀有な人物であることは確かです。(笑)

 

よく、一般の人に「ハンドケア」のことを話すと「どんなハンドクリームが一番良いのですか?」的なことを尋ねられます。このような発言をする人は「皮膚科医でマジシャンで、手が綺麗なんだから、それだけ塗っていれば、簡単に綺麗な手をキープできる、『魔法のクリーム』を隠してるんだろう。早く教えろ。」という気持ちでいっぱいなのですが、世の中そんなに甘くはありません。

甘くないというのは、私が簡単にはその『魔法のクリーム』を教えてあげない・・・という方向性の話ではありません。 そんなクリームはありませんし、あったら教えて欲しいものです。

 

世の中に無数のハンドケア用品があり、ハンドクリーム、保湿剤も沢山あり、自社製品の特性を声高に謳っているわけですが、それらを総括して言えば・・・『大同小異』です。 『ハンドクリームを塗るか塗らないか』の差は勿論大きいわけですが、その差と比較すると『どのハンドクリームを選ぶか』という差は微々たるものです。そうなると、安くて安全なもの、自分に合っているもの、(仕事や生活環境で、塗り心地等、使いやすさに差がありますね)そして、その人にアレルギー症状が出ないものを選べばよいわけです。 

手から出る脂の代わりに塗るわけですから、就寝前に1回塗っても無意味です。ハンドクリームは『治療薬ではない』のですから。ここで、勘違いをしている人が多いので、言っておきますが、手湿疹という炎症を伴う『病気』まで行ってしまうと、ハンドクリームは無意味です。その場合、皮膚科で治療しないとドンドン悪循環がまわり、悪化していきます。ハンドクリームは、炎症が起こる前に使用する、あくまでも『火の用心』の役なのです。ですから水仕事や手を洗うたびに塗る必要があるのです。夜一回塗ったら、成分が吸収されて、朝までに良い状態を作ってくれる・・・などという効果は殆どありません。医薬品ではないのだから。 ハンドクリームは、あくまでも、表面に脂の膜を作り、外からの異物の侵入を防御し、皮膚の水分の過剰蒸発を防ぐだけです。だから、頻繁に塗る必要があるのです。

 

ポイント ハンドケアとは、基本「正常な皮膚に行うもの」で、少しでも手に異常を認めれば、まず皮膚科医に診断してもらうこと。

 

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