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2016年11月21日 (月)

マジシャンのためのハンド・ネイルケア 5

爪囲のケア

 

ハンドケアのもうひとつのキモとして、爪の周囲のケアがあります。指腹のトラブルについで多いのが、爪囲のトラブルです。 

そして、トラブルのスタートは『さかむけ』にあります。爪の周りは構造上どうしても皮膚がささくれて小さく剥けたり、亀裂が生じるものです。そして、引っかかって気になるので、ついついつまんでむしり取ったりしますよね。こうすると、深くちぎれてしまい、出血し、そこから、皮膚の表面にいる『常在菌』(多くは『表皮ブドウ球菌』か『連鎖球菌』です。)が侵入し、増殖して、それに対して、バイキンをやっつけるために免疫反応として、白血球、リンパ球という兵隊が集まってきて炎症が生じます。そして、熱をおび、赤く腫れ、戦った兵隊の死骸である『膿』を生じます。 勿論、むしったりしなくてもこうなることはありますが、むしることで確率はグンと上昇します。

ちなみに、皮膚の表面にいる常在菌(バイキン)は、傷口から侵入すると病気の原因にはなりますが、表面にいる分には、なんの悪さもしないどころか、他の病気のもととなる菌の増殖を防いでくれている『必要悪』です。

では、爪囲のささくれをどうするのが良いのでしょう? それは、ハサミで切ることです。切るのとむしるのとでは、全く結果が違います。切ってもさかむけ部分は角質なので、出血もしなければ、傷にならないので、細菌の侵入経路はつくりません。むしると必要以上に傷つけてしまい、そこから感染するのです。

Photo_2
使うハサミは、写真のような細いもので、先端が湾曲したものが使いやすいでしょう。さかむけ自体、小さく薄いので、普通の事務用ハサミでは困難です。 このハサミを使って、さかむけを根元から少し持ち上げるようにして切り取ります。Photo_3


 写真のような爪囲の切れ込みなら、ハサミの切っ先を爪に当てて、三角部分を切り取ります。毎日のように(特に中年以降は)さかむけが生じますので、小まめに切りましょう。そして、皮膚が乾燥することでさかむけが生じるので、ハンドクリームを使用するとき、掌側だけでなく、爪の回り、指先にも塗ることが大切です。

 

また、爪の『甘皮』が伸びてくると、この部分が乾燥し、亀裂を生じるきっかけとなります。また、伸びていると、相対的に爪が短く見え格好が悪くなります。美観に関しては個人の見解が分かれるでしょうが、女性の多くが爪を伸ばそうとすることを考えると、ある程度の長さがある方が好まれることは明らかですし、爪の長さが、指の長さにも反映します。指が短いのと長いのとで、どっちがカッコイイかということに異論を挟む人はいないでしょう。

この部分のケアは『甘皮を押し込むこと』です。ネイルケアをしている女性なら周知のことですが、男性はご存知ない方も多い。 これに使う道具は色々市販されており、簡単に入手できます。

Images1写真は、木製の棒で、先端が斜めにカットされていて、写真の様に使用します。 金属製爪やすりをお持ちなら、その先端にこの機能を有する『へら状』の部分が有るかも知れません。この部分の使い方を知らず、全く使用されていない場合も多いものです。 伸びた甘皮を指の根元の方向に押し込むだけですが、特に両脇の部分から切れてくるので、この部分を押し込むのが大切。 

実際私は、このような道具は一切使用しておらず、入浴時、身体を洗い終わったあと、柔らかくなった甘皮を、自分の指の爪を使って押し込んでいます。それで十分ですし、金属製の道具より無駄に硬くないので、傷つけることもありません。 すぐに伸びてくるので2日に1度は行ったほうが良いでしょう。

爪を美しく保つことも、クロースアップ・マジシャンにとってはとても大切なことです。爪の手入れを怠り、不用意に伸びていたり、そんな人なら多分爪先に汚れが溜まっていることも多いでしょう。不潔感はショーマンの最大の敵です。特に女性客はよく見ているものです。

 

ポイント 爪のケアはまず爪の周りの皮膚から。

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