『マジシャンなんですか!』 の話。
お店で飲んでいるとマジシャンであることを名乗ることがよくあります。
私が出入りしている狭いテリトリーの中では、マジシャンであることはかなり知られており、大概芸名で “CULLさん” と呼ばれています。
そんな状況で、初対面の人に私がマジシャンだと名乗ると、周囲にいる知人達が、かなり興味深く見てくるのがわかります。なんなら、会話が止まります。多分、みんなは、その人がどんな反応を示すか楽しみにしているんだと思われます。
実際『生マジシャン』に舞台以外で出会うことは少ないわけで、隣で一緒に飲んでる状況はかなり珍しく、となると、「手品できるんですか?」的な反応や「ホントですか~?」みたいな懐疑的なリアクションが得られる可能性が高そうに感じます。
そうなると、周りで飲んでる、私のマジックを見たことがある人々は心の中で「この人、ホントのマジシャンで、あんたが思ってる何倍も凄いぞ。 兄貴、この小娘に凄いマジックぶちかましちゃって下さいよ!」みたいな気持ちが駆け巡ることが想像できます。そーなると、こちらとしてもちょっと嬉しいし、テンションも上がり、マジック披露してサービスしようかという気にもなります。
しかーし・・・ 意外とそーゆーことにはならないのです。 実際にマジシャンだと名乗った時点で、「2つほど手品が出来るおじさん」レベルではないことはわかるわけで、また私の風貌から「マジシャンと言っても、恋のマジシャンと呼ばれているだけですよ、お嬢さん」なんてクソみたいなことは言いそうもないので、案外あっさりとマジシャンであることが受け入れられてしまうのです。
なので、大体名乗ると「えー! そーなんですかー? 凄いですね~!!」というリアクションが返ってきます。 上記のようなことを若干期待しているので、正直・・・つまらん(^_^;) それと同時に、私のマジックを見てもいないのに「凄いですね」と言われるのも少々心外。
もしかすると「恥ずかしげも無く『マジシャン』だなんて自己紹介してくる態度が凄いですね~」って意味だったりして😭
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