CULL・Monte
少し前に “I Hate David Copperfield Trick” (DVD:Miracle for Mortals:Killer Magic for the Rest of Us Vol.1 Geoff Willians)という奇術が話題になりました。 これを新しいものと思っている人もいるようですが、1985年のLouis Falanga's Lake Tahoe Card Magicの中のLarry Jenningsの作品コーナーで “The Close-Up Illusion” として紹介されているものとほとんど同じです。 さらに遡ると、1940年代に英国のAbracadabra誌にWhyley教授が “Elusive Lady” という作品を発表し、この原理で最初に明文化されたものと言われています。(ただし、これは原案らしからぬ複雑な手順で、もう1つ別の原理も組み合わせて使っています。)
なかなか面白く、僕好みの視覚的効果の高いものなので、しばらくレパートリーに入れていましたが、現象的に納得できない部分がありました。 しばらくして、記憶の片隅から、似た奇術を昔読んだ覚えが浮かび上がり、書架を数日探すと、見つかりました。 Bruce Cervon's “Cervon Monte” 。 (実は前述のJenningsの作品の解説にCervon Monteの記載があるので、こちらが先です。)
原理は同じなのですが、さすがCervon! 非常に賢い構成により、原理の可能性を最大限引き出しています。早速練習しました。
それとは別に、Cervonを思い出す前に、この作品にちょっとした手を加えていました。それは、この手の奇術の弱点である「最後に手渡せない点」を、すりかえずに即座に手渡せるように改良したのです。
Cervon Monte の手順のままではその方法が使えないので、さらにハンドリングを変え、良さを残しつつ、手渡し可能な手順を組み立てたのが“CULL・Monte”です。 なかなか好評です。
現象 : 所謂 “Sandwich Effect” を演じてみせる。 「なぜこのようなことが出来るか説明しよう」といい、話をシンプルにするため、2枚のジョーカーと選ばれた別の1枚、計3枚で次のような現象を見せる。
①2枚のジョーカーの一番下に客のカードを置くが、いつの間にか真ん中に挟まれている。
②ファンの状態で、客のカードが真ん中にあることを表向けて見せ、広げたまま裏向きに戻し、真ん中のカードを抜き出すとジョーカーになっている。
③客のカードをボトムに差し込み、コーナーを持ったまま2枚の下で前後させると、抜き出していないのに真ん中に移動している。揃えると、さらにトップに上がって来ている。
④今度は客のカードを表向け、2枚に間に挟む。ファンの状態で裏向け、どちらから見ても確実に間に挟まれていることを確認してもらう。ファンの状態のまま表向けるがいつの間にかボトムにある。そのまま裏向けると、真ん中に戻っている。何度か繰り返す。
⑤そのままの状態で「さらに移動している途中過程を見せよう」と言う。 表向きの客のカードが、ボトムからジワジワ真ん中に上がっていく状態が見える(写真)。
真ん中に上がったら、トップのジョーカーをどけて、確かに真ん中にあることを示し、そのまま、3枚をお客さんに手渡す。


























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